2007年のこのページは、八ヶ岳南側のすそ野、信濃境からお届けします。暖かい冬だと皆が首をかしげている今年、きのう17日の朝、久しぶりに一面の霜柱が土をもちあげ、午後からは吹く風も冷えてかたく、用心していると、目覚めたのはこんな世界の中。積雪5〜6センチですが水気が多く、陽の光に未練なく溶けました。18日、東京は雨のなかの第一回シティマラソンでした。
普通列車だけが止まる信濃境の駅前には、3本の白樺の木があります。二十年前も今もそれは同じなのですが、今年初めて、銀色のベルと一列の豆電球が、白樺を飾りました。数年前にはTVドラマ「青い鳥をさがして」の舞台の駅になり、昨々年は映画「いま会いにゆくよ」の撮影が近くの家でありました。今も時々カップルが、顔を寄せて携帯で記念写真を撮っています。
一日の最後に、八ヶ岳の夕焼けから夕闇までを眺めながら、窓辺でごはんを食べることがあります。あるとき、白ワインのグラスを見ると、その中にも山がありました。水に入れると、ふわっと開くビニールの水中花のよう。空はさかさまにグラスを満たし、空の味もするような……。