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乾燥脱脂大豆(TBP)の使い方 2007/02/10(Sat)

「乾燥脱脂大豆」という言葉は、<大豆たんぱく:TBPタイプ>にあたる日本語として考えたものです。2002年モーリス・カンパニー刊“プロが考える健康と料理シリーズ”第3巻『ベジ・ダイニング』に初めて登場しました。


「大豆たんぱく」といえば、アメリカ合衆国ではふつうTVPのこと。
しかし、同じ脱脂大豆から、よりナチュラルで、健康と栄養によいTBPも生まれています。
「TBPとテンペは将来注目される二大素材」と思いますので、使い方も少しずつ実用的に試みて、お伝えします。



◎大豆たんぱくには、二種類あります。


■ひとつはTVP(Tテクスチュアド:せんい質の歯ごたえをもつ Vヴェジタブル:植物性の Pプロテイン:たんぱく質)。


・まず丸大豆を圧搾して大豆油をしぼります。しぼりかす(脱脂大豆)を挽き砕いて液状にして、ここに溶剤を加えてアミノ酸(たんぱく質)を抽出。


・抽出液をせんい質に加工し、大きさや形を、粉末 粒状 一口大 コーンビーフ状などにして乾燥させます。粒状がほぼ挽き肉の大きさです。


・ちなみに粉末は、かまぼこ おでんの種もの 鳥つくね ハンバーグなどに「植物たんぱく」の表示で以前から使われています。




■もうひとつが、TBP(乾燥脱脂大豆 Tせんい質の歯ごたえをもつ B−ビーン:豆の Pたんぱく質)。


・これは脱脂した大豆を、均一にこまかく砕いて、ローラーを通して熱風乾燥した製品です。ほぼ挽き肉に近い大きさの、不定形の粒状をしています。大豆だけでできている点が、なにより安心。


・今のところ国産品はないので、味がよく匂いが自然という点で、アメリカ合衆国のオーガニック製品をおすすめします。大きい自然食品店や通販、輸入品が多いスーパーなどにあるかと思います。




■TBPを使いなれている方は、ご自分の料理方法でなさってください。
ここでは、はじめて使う人向きに、作りやすく、食べ切りやすい方法を考えました。つまり、


・たとえて言うと<うす味で煮た鶏肉のそぼろ>風。こんな鶏そぼろが冷蔵庫にあると、野菜炒めに入れたり、麻婆豆腐に入れたり、最後は味濃く煮て炒飯に入れたりする……でしょう。


・これとおなじに、乾燥脱脂大豆で<うす味で煮た大豆そぼろ>を作っておいて、これを料理の材料にするという方法。便利で手軽な二段構え:万能型をご紹介します。


・なおTVPの粒状も、TBPも、どちらも大豆の挽き肉(ミンチ)状に似ているので、以下、大豆ミンチと略称します。
1大豆ミンチの破片を除く 2006/10/04(Wed)

大豆ミンチをざるに入れ、ていねいにふるって、大豆がくずれた細かい粉を取り除きます。
2水をかけてミンチの表面を洗う 2006/10/04(Wed)

ざるの上から飲用水(飲み水)を回しかけ、手早くまぜて、ミンチの表面をざっと洗います。よく水を切ります。
3調味液の1/3とまぜて浸す 2006/10/04(Wed)

●下味用の調味液を用意します。大豆ミンチ1袋分(250g)として、水600〜700g しょうゆ大さじ3(45g)みりん大さじ3(45g)純米酒大さじ3(45g) しょうがすりおろし小さじ1 を混ぜます。●大豆ミンチをボウルにいれて、調味液の1/3をかけてまぜ、15分ほど浸します。途中、一〜二度まぜます。●大豆ミンチの中に大きめの塊があれば、指でほぐすかナイフで切って、全体の大きさを適当にそろえておきます。
4調味液の2/3で煮る 2006/10/04(Wed)

浸した大豆ミンチをざるにあけて汁気をきり(でる汁気はほんの少し)、フッ素樹脂加工の大きめのフライパンにあけます。残りの調味液をいれて、ヘラでほぐしながら調味液を全体に行き渡らせ(水が足りないようなら100〜200g加え)、そのあと弱火の中火にかけてときどき混ぜながら煮ます。
5<うす味大豆そぼろ>のできあがり(作りおき用) 2006/10/04(Wed)

大豆ミンチがパラッとしてきたら火を止め、余熱で汁気を蒸発させるようによく混ぜます。ベーシックな<うす味大豆そぼろ>のできあがりです。


さめたら密閉容器にうつして(できあがりは600g前後)、冷蔵庫におきます。これが<うす味の挽き肉そぼろ>とおなじ状態。これをベースに、●野菜ぎょうざの具、●野菜春巻きの具、また●水切りした豆腐・片栗粉・きざみねぎとまぜてスプーンで型どる落とし焼き、●型に詰めるミートローフ系の料理を作ることができます。
6A1 甘辛そぼろ煮 2006/10/04(Wed)

それぞれのやり方で甘辛く煮るだけです。たとえば、生しいたけの小さい角切り(とくに茎の部分はおいしいです)、長ねぎ、しょうがのみじん切りといっしょにごま油で炒め、調味液(みりん・しょうゆ・純米酒1:1:1)を加えながら好みの味に煮上げます。


これに味噌をまぜて焼きなすや豆腐にのせたり、水を加えて煮立て、片栗粉でつないでそぼろあんにしたり……もできます。
6A2 二色そぼろごはん(和風) 2006/10/04(Wed)

甘辛そぼろ煮と玉子そぼろのごはん。下のご飯には炒りごまと甘辛そぼろを少しまぜておきます。
6B1 ソイ・トマトソース 2006/10/04(Wed)

<うす味大豆そぼろ>300g前後、にんにくみじん切り2片、玉ねぎみじん切り200〜300gをオリーブオイルで炒め、塩・こしょう、好みのハーブ・スパイスで調味。これをベースに、●マッシュポテトにまぜてコロッケにしたり、●トマト缶300gを加えて煮てパスタ用ソースなどにします。
6B2 ソイ・トマトパスタ(洋風) 2006/10/04(Wed)

熱い大豆トマトソースに、ゆでたてのスパゲティをいれて煮からめたもの。唐辛子をきかせるとアラビアータ風に。
6C 麻婆豆腐(中華風) 2006/10/04(Wed)

<うす味大豆そぼろ>を、しょうが、長ねぎ、唐辛子、みりんで溶いた味噌といっしょにごま油で炒め煮します。豆腐を入れて温めると麻婆豆腐。キャベツ炒めにからめるとホイコーロー風。かんたんには市販の麻婆豆腐のモトに、<うす味大豆そぼろ>と長ねぎ・大量のニラ・しょうが加えるのもおいしいです。
7保存 2006/10/04(Wed)

密閉容器にいれて冷蔵庫で保存します。冷凍もできますが、忘れがちになるのであまりおすすめしません。二〜三回で食べきれる量を作るのが、飽きずによいと思います。
大豆ナッツボール VEGETARIAN MEATBALLS with BARBECUE SAUCE 2006/10/04(Wed)

“ベジタリアン・ミートボール”“ミートレスボール”の名前でよばれる、世界的にポピュラーな「大豆とナッツのだんご」です。形をかえてハンバーグやバーガーパテにもできます。つなぎがグルテン粉(小麦のタンパク質)なので、これがあれば下記レシピのとおり簡単です。


アメリカの予防医学専門家の料理書TASTEFULLY VEGAN:Creative Vegetarian Cookbook(『Vege-dining ベジ・ダイニング』モーリスカンパニー)から。


大豆ミンチ乾燥……100g 戻し用汁(オーガニック野菜スープの素 湯400g しょうゆ大さじ1  オリーブオイル大さじ1) 玉ねぎ……約40g ペカンナッツ……40g 黒オリーブ適量  小麦全粒粉……30g 小麦グルテン粉……約30g  風味料(ガーリックパウダー小さじ1/2 バジル小さじ1/2 イタリアンシーズニング小さじ1/4 好みでビール酵母 昆布粉末など)


@30℃くらいの湯に、スープの素をとかし、しょうゆ、オイルをまぜ、大豆ミンチをいれて約10分間おきます。
Aここに玉ねぎ ナッツ オリーブのきざみ、粉類、風味料を加えて手でよくまぜ、小さいボールに丸めます(約20個)。
Bフライパンにオイルをぬってボールをならべ、外側が球形にかたまるようにフライパンをゆすりながら焼きます。ふたをして弱火で火を通すか、オーブンできれいに色づくまで焼きます。


C用途はふつうのミートボールとおなじです。ソースをつけて食べたり、パスタソースに入れたり、トマトソースで煮込んだり、スープやシチュウの材料にできます。

また、ここまで形になると、和風のお弁当やサンドイッチなど、テイクアウトのバリエーションも広くなります。あとはお好みでお試しください。