ひなぎくのささやきつねの鼻ちょうちん2017/01/01

わたしのるるちゃん

東のうすらの森から上がる初日出の写真をとっている途中、つまり元旦の朝7時前、カメラが動かなくなりました。レンズは出たまま戻らない、画面は暗黒、撮影設定も反映されない……、修理なら3週間はカメラ無しだと思いながら、9時を待ってサービスセンターに連絡するために、症状を箇条書きに準備しました。

そのあと、「どうしちゃったの?」とききながら手でトントンとカメラの五面をたたき、ついでにバッテリーのふたをあけてフッと吹いたら、キュイーン。良い返事がきこえ、いつものるるちゃんに戻りました。はい、カメラの名前です。

2017年の初仕事=「カメラのトラブルを自力で修復した」ことにより、いま始まったこの年に励まされたような祝福されたような気持ちになりました。自分でできることが多いほど自由度と幸せ感は上がると再び気づいた、感謝から始まる一年の初日です。

ベランダの朝 2016.12.31

%e3%83%99%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%80%e8%a7%92
しずかに、あたたかく、あかるく明ける、2016年最終日の朝。
ベランダの淡緑色の板はこまかい霜でちかちか光っているのですが、見えるでしょうか。

ひなぎくのささやきつねの鼻ちょうちん2016/12/30

プリミティブな祝い膳

こんなうれしいことがあるのか、という大晦日イブ。3人の方がお餅をくださり、3人の方が里芋をくださいました。お餅は自分でついた白餅、特注の玄米100%餅、かびないパック餅。里芋は八ヶ岳産、新潟の三条産、燕産の銘品きぬおとめ。ゆたかを絵に描いたよう。

日本の田畑を代表する作物は、田は稲、畑は里芋です。
神様は春、人々の豊作祈願にこたえて里に下りてくださり、刈入れの終わった秋、稲と里芋を背負って山へお帰りになります。これが神棚に稲と芋をお供えする意味。お供えした芋に宿ったご利益を皆でありがたく分けるのが芋煮会というわけです。

餅と里芋と、加えて山梨の方にいただいた穂積のゆず。用意した今年のお酒は、八ヶ岳で焼く平パンの酵母(白神こだま酵母)とおなじ白神の純米酒。これで充分に日本の原始をクリアする祝い膳となりました。
年賀のお酒には伊達巻と紅白なますがつきものなので(遺伝的な個人的好み)、これは自分で準備。口福とは続くもので、夕方、煮た黒豆のお福々分けと、諏訪の祝いもの:煮鯉(鯉の甘露煮)一切れが到来。鯉は味濃いので一切れでお酒3日は楽しめます。

年越しのドア 2016.12.30

%e3%81%a8%e3%81%b3%e3%82%89八ヶ岳・めぐる庭には、道路側には赤松の木があって、お正月にはその枝をかざりにしていました。
12月のはじめ、庭の真ん中の裏白樅(うらじろもみ)の枝払いをしました。今も風が吹くと、木の上に残った小枝がぱさぱさと降ってきます。それを集めてドアノブにかけ、金銀の水引(祝い箸袋の)をかけたのがこれ。まわりの壁にできた模様は、樅の木を背後からおっとり照らす12月30日の夕日です。

ひなぎくのささやきつねの鼻ちょうちん2016/12/26

にがてにちょうせん

六本木のドン・キホーテで、めったに思わないことを思いつきました。「この年末年始、苦手なものに挑戦してみよう」。苦手といっても、国家レベルから道の野良猫まで、天地左右・大中小・松竹梅……、タイプも程度もいろいろですよね。人によって何が飛び出すかわからない、そんなところが愉快です。
思うに、何が好きかより「何がイヤか」のほうが、その人の個性の輪郭を想像しやすくて、その人を温かく親しく思い浮かべることができる、ような気がします。

さて、日本型ベジタリアンの学徒であるわたしが、食品で苦手のひとつは、ロゼというワインです。学生の頃はこう思っていました。「白ワインに赤ワインを足して瓶に詰めたもの。赤の量が多いとピンク色が濃い」。
今は大人になりました。ロゼのスパークリングワインを3種類、価格も3グレードで求め、八ヶ岳でおとなしく順番に試しています。今のところ言えるのは、「好き」という心の準備のない食べものは値段が高いほうが無難、というあたり。なんのオチもなくてごめんなさい。

乾いた霜ばしら 2016.12.25

%e9%9c%9c%e6%9f%b1
めぐる庭の菓子売り場の入口、階段下に生えていた霜ばしらです。地中の水分がまっすぐ吸い上げられたように見えます。きれいですね。
東京だと霜ばしらは朝の光でさっさと溶けてぬかるみの中に消えます。
八ヶ岳はいくら朝の光が強くても空気も地温も冷たいので、霜ばしらは溶けずに、白い糸寒天のように散らばっていたりします。乾いた土からにょきにょき生えている風にも見えるのです。

目を覚ますと…… 2016.12.24

%e7%aa%93%e3%81%ae%e9%9c%9c12月から2月はたいてい、目を覚ますと、目の先30センチくらいのサッシ窓の下枠が、こんなふうにかがやいています。
窓の外側には雨戸があるのですが、それでも夜のあいだ、室内の暖気が、窓を境に窓外の寒気とぶつかり、こまかい水滴になって凍るのでしょう。今は毎朝こんな感じ。

陽の光がサッシを温めるとやっと窓があき、雨戸をあけられます。なによりも、これが室内にあって、その横で人(わたし)が朝のお茶を飲んでいるというのが愉快です。

ひなぎくのささやきつねの鼻ちょうちん2016/12/22

かっぱばし

街は赤緑白にかざられ、金銀にかがやき、通りはなじみの歌に満ちる季節。
料理関係の人たちと、料理道具の店がならぶ合羽橋商店街へ行きました。東京メトロ銀座線・浅草のとなり駅:田原町にあります。
わたしは初めてですが、ほかはほぼ常連。包丁屋さんで、それぞれが使いやすい包丁の話に打ち興じるなか、「まもるさん、なに使ってるの?」「セラミックの包丁。持つところがピンクなの」で爆笑を買いました。

ほんとに買ったものは、サラダ用水切りOXO製(ハンドルを回すのでなく上のボッチを押すだけ)、メジャーカップOXO製(上から見ても注いだ量がわかる)、カウンタークロス(不織布)、フライパン2個、そして一番の目的:白い小さい350mlティーポット。2月からひなぎくきつねのお茶用になります。持ち手も注ぎ口もかわいいので楽しみになさってください。

一緒に行った友だちは、今から15年くらい前、八ヶ岳の畑でとれるビーツとスイスチャード(ふだん草)を材料に、欧米の料理書から10品ほど試作した時からの仲良しです。わたしが資料を見ながら「角切りに」というと、「1センチ角? 7~8ミリ? 5ミリ? 3ミリなら3ミリ前後でもいいかしら」と答えた人。実際、どの場合も全部を均一に切り終え、本人は平然、わたしは仰天、という過去アル関係です。